42: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:21:09.38 ID:LzjXz4kL0
居間に通され、ローテーブルに着く。
43: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:21:38.46 ID:LzjXz4kL0
「ジャムをクラッカーで挟んでみました。すみません、少々時間がかかってしまいまして」
44: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:22:04.51 ID:LzjXz4kL0
クラッカーは深めの皿に入れてあり、何が挟んであるかわからない。
45: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:22:39.54 ID:LzjXz4kL0
46: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:23:07.74 ID:LzjXz4kL0
ワサビ特有の吹き抜けるようなつーんとした辛さに身構えながら、恐る恐る口に運ぶ。
47: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:23:41.16 ID:LzjXz4kL0
拍子抜けしてしまって、また安堵もあって、急に怒る気にもなれず混乱したままクラッカーを食べ終えた。
48: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:24:11.79 ID:LzjXz4kL0
それからしばらくは、野菜の適切な保存方法とか、今日もサターニャが担任に怒られたこととか、他愛もない話をした。
49: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:24:38.71 ID:LzjXz4kL0
「これは、私とガヴちゃんの子供のころの写真です」
50: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:25:13.40 ID:LzjXz4kL0
それからは、ラフィの昔語りに相槌を打ちながら、さっぱりとした上品な甘さの紅茶をすすった。
51: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:25:43.63 ID:LzjXz4kL0
「私は驚いてしまって急に涙は出てこなかったんですけど、
ガヴちゃんが泣きだしてしまいまして、つられて私もちょっと泣きました。
52: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 16:27:53.93 ID:LzjXz4kL0
今から百年ほど前に下界の画家が、パイプたばこの絵を描いた。
その絵が衝撃的だったのは、そのリアルさでも、あるいは色使いでもない。
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