261: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/21(金) 20:25:15.51 ID:MxKyCuZT0
奏「あなた、どうして私に声をかけたの? ナンパにしては……ちょっとおかしかったし」
P「わざわざこんな夜中に、海岸でナンパする奴なんていないって。俺は、芸能事務所のプロデューサーをしているんだ」
奏「プロデューサー……あなたが?」
P「そ。で、君をスカウトしたいんだよ。うちでアイドル、やらないか?」
奏「ふぅん……私をアイドルに……? 冗談でしょう。そういう人、多いのよね」
P「冗談じゃないって。俺は本物のプロデューサーだぞ。こ、この後だって、ザギンでシースー食べる予定だし」
奏「なら、早く行ったら?」
P「いや今のは嘘です、ごめんなさい!」
P(やべぇこの子、奈緒と違ってノリ悪い――いや、逆か。奈緒がノリ良すぎなんだ。初対面だろうとボケた瞬間ツッコんで来るからな、あいつ)
P「でもプロデューサーっていうのはホントなんだよ。本当に君をスカウトしたいんだ」
奏「みんな、そうやって言うのよ。でも、そうじゃない。傷つくのはいつだって言われた方なのに。そんな嘘、もう慣れちゃった」
P「これは嘘じゃないって! 本気でスカウトしてるんだよ。……説得力ないかもだけど。な、どう?」
奏「うーん、どうしようかなぁ……」
P「やろうぜ、アイドル」
奏「フフ、こうなったら、ヤケね。今日の私、おかしいから。そんなに誘いたいなら……」
奏「いま、この場で、キス……してくれる?」
P「……キス? キスが欲しいの?」
奏「してくれたら、なってもいいよ。どう? あなたにできる?」
P「……う、うーん……キスかぁ……」
奏「……なんてね。じょうだ――」
P「よし、分かった!」
奏「えっ……ホントにする気?……ふふっ、まさか乗ってくるなんて――」
P「せいっ!」
《シュッ!》
奏「⁉」
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