過去ログ - 奈緒「シンデレラガールズ」
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281: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/22(土) 14:16:51.60 ID:qA/IsuLu0


―――数時間前 オーディション会場


幸子「はい! 1番、輿水幸子です!」

社長「では、志望動機を……いや待て、輿水幸子?……君の番号は10番じゃないか?」

幸子「え? だってここに1……はぁ⁉……ぜ、ゼロがついてた」

社長「……」

他の面接官『……』

他の志望者『……』

幸子「い……い……いやいやいや、勘違いしてもらっちゃ困りますね!」

社長「勘違い?」



幸子「『一番』っていうのは、オーディションの順番ではなく『ボクが一番カワイイ』ってことですから!」



会場の全員『(なんか無茶苦茶な言い訳し始めた!)』

幸子「そうなんです。ボクは何でも一番! ハッキリ言って、ボクが一番カワイイでしょう! 成績で言っても……たぶん一番、身長順で並んでも一番です!」

社長「身長順で一番って、それむしろワースト――」

幸子「というか、アナタたちは相当にラッキーですね! ボクは将来、世界を席巻するであろう存在! そんなボクをオーディションで見つけ出せたわけですから!」

社長「……あ、うん。そうだな」

面接官A(社長、このまま続けるんですか? 番号10番なのに)

社長(今更やめさせるのも面倒だ。どうせ後でやることになるんだし、このまま続ける)

社長「……じゃあ次に特技でも言ってくれ」

幸子「え? 特技……ですか? んー? ノートの清書です! 趣味であり、特技ですからね!」

会場の全員『(趣味であっても特技とは違う気が……)』

幸子「世界で一番カワイイ、このボクの存在自体が、もはやスペシャル。ナンバーワンでありオンリーワン、それがボクなんです。だから、特技とか細かいことは気にしないでください!」

社長「……そうか」

幸子「それより、このオーディション会場にプロデューサーさんはいないんですか?」

社長「……なんて?」

幸子「プロデューサーさんですよ、プロデューサーさん。ボクの不安は、たったひとつだけです。それはプロデューサーさんが、この超新星・輿水幸子を、ちゃんとプロデュースできるか? ということだけです!」

社長(おい、嫌な予感がしてきたんだが……)

面接官A(私もです……)



幸子「ボクをちゃんとトップアイドルにすることが、ここのプロデューサーさんにできますか? どうなんですか⁉」



社長「……」

他の面接官『……』

他の志望者『……』

幸子「……あれ?」




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