過去ログ - 【モバマス】P「―――待たせたな」
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10: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/16(日) 00:07:04.68 ID:OlWwpJXf0
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歩いて30分ほど経つが、飼い主現れず。
P「ぐるっと回ってみたけど、いないなぁ……」
犬『わふー』
P「うーん……犬の迷子って、交番でいいのか? なんか違う気がするな……保健所連れてかれたらまずいし。さて、どうしよう? もう一度ぐるりと歩いてみようか……」
そうして俺が悩んでいると、ふいに目の前に人影が現れた。
「ハナコ!」
そしてその人影――少女は、俺の抱えている犬を見ている。ハナコ?
犬『キャンキャン!』
犬が元気に吠えている。ハナコって、こいつのことか?
P「あの子、お前のご主人か?」
犬『わふ!』
嬉しそうに返事をする犬。そう見えるだけかもしれないが。
P「そうかそうか。ほれ、ご主人のとこ行ってやれ」
ハナコ『キャンキャン!』
抱えていた犬を降ろすと、そのまま犬は少女のもとへ駆けていった。
少女「ハナコ……良かった、見つかって」
ハナコ『キャン!』
少女はしゃがみ込んで犬を抱きかかえている。そのせいで、少女の顔はよく見えない。
長い黒髪が特徴的な子だ。中学生くらいかな?
俺は犬に視線を移し、話しかける。
P「へぇ、お前ハナコって言うんだな。……メスだったのか⁉」
ハナコ『わふー?』
オスだと思っていたので驚いた。
少女「あの……ハナコを見つけてくれて、ありがとうございます」
俺がハナコをまじまじと見ていると、少女がお礼を言ってきた。
P「お礼とかいいですよ。それよりハナコ、なんで脱走したんですか?」
なんとなく気になったので脱走理由を聞いてみた。
少女「一緒に散歩をしていたんですけど、ハナコが急に走り出したんです。それで止めようとしたら、リードが千切れてしまって」
それでご主人様とは離れ離れ、俺の所に来たってことか。
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