過去ログ - 【モバマス】P「―――待たせたな」
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9: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/04/16(日) 00:06:09.46 ID:OlWwpJXf0

 *


そして―――数時間が経過し、俺は公園で一人叫んだ。



P「いねぇ!」



どこ探しても良さそうな子がいねぇ! なんだ、俺の理想が高すぎるのか⁉ もっとハードル下げるべき⁉ 
い、いやテキトーにスカウトしても意味無いだろ。アイドルやっていけそうな子じゃないと……でもいねぇ! どうしよう⁉


P「……そしてなんで俺はブランコ漕いでるんだろう?」


歩き疲れてふと公園見たら、漕ぎたくなったんだよなぁ……漫画とかでよくある夕暮れに一人ブランコ漕ぐやつ。あれやってみたくなった。


P「あ〜る〜き〜つづ〜けて、ど〜こ〜ま〜でゆ〜くの〜」


つい『風と○っしょに』を口ずさむ俺。いよいよやばいかもしれない。精神が大分疲れてるな、これ。

通りがかった子連れの母親が、子供の目を逸らして『見ちゃいけません』とか言ってたし。


P「……馬鹿なことしてないで、そろそろ再開するかぁ」


俺が揺れるブランコを止めて、立ち上がろうとした時―――


『キャン!』


近くの茂みから、犬が出てきた。


P「ん? どっから来た、お前?」

犬『キャンキャン!』


なんか俺の足にすり寄って来た。


P「首輪付けてるし飼い犬だよな、お前。でも飼い主見当たらないぞ? おい、お前のご主人はどこにいるんだ?」

犬『わふ?』


俺の問いかけに首をかしげる犬。


P「うん、聞いても無駄だよな。……仕方ない、お前のご主人探してやるよ。ほれ、抱っこさせろ」

犬『キャン!』


抵抗されるかと思ったが、簡単に抱えられた。こいつ随分人懐っこいな……まあその方がいいんだけど。


P「とりあえず、この周辺を回ってみるか……んじゃ、行くぞ犬」

犬『キャンキャン!』




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