7:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 10:14:02.83 ID:5I2Isvu00
私達は、高垣さんの部屋の前まで来ていた。高垣さんは、大金持ちと言ってさしつかえないお給料をもらっていたけれど、346プロの寮に住みつづけていた。
彼女ほどのトップアイドルだと、一人暮らしはかえって危険なのかもしれない。いや、酔い潰れたとき、同じ寮の人に送ってもらうためだったのかな。
ドアノブを回すと、やはりというか、鍵がかかっている。そこで私は、安全ピンを二本鍵穴につっこんで、上下左右にうごかしてみた。
「まずいって、都!」
「まずいのはわかっています! でも、“軽犯罪は調査の基本だよ、ワトソン君”。モルヒネを打つよりは可愛いでしょう?」
それに、これで開くなら防犯の方に問題がある。そう思いながら適当にやっていると、チャッ、っという音がして、なんと開いてしまった。このようなドアに安全を任せていたのだと思うと、正直ぞっとする。
「プロデューサーは見張っててください」
「バレたら解雇…バレたら解雇…」
頼りないワトソン君だ。
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