過去ログ - 安斎都「ドレスが似合う女」
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9:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 10:48:43.12 ID:5I2Isvu00
 気をとりなおして、ベッドの下を覗きこんだ。犯人の手がかりがあるかもしれない、なんて。
 探偵の7つ道具ペンライトで照らすと、うっすら埃が積もっている。どっさりでないのは、こまめに掃除していたからだろうか。
 ライトを左右に動かすと、チカっと光に反射するものがあった。
「おやおやおや〜?」
 そこには、ボタンが1つ落ちていた。拾い上げると、糸がまとわり付いていることに気づいた。まるで、服からちぎられたようだ。…事件の香りがする、なーんて。
 今度は机を、虫眼鏡で観察してみた。すると、赤い点と水シミが、ぽつぽつ散っているのに気づいた。一見したらわからないから、拭き取られなかったのだろうか。
 観察を続けると、三日月型のシミがあった。なにかの上に、雫が落ちたのだろう。小さくて、なにか丸いもの。大きさはちょうど一円玉くらい。
 わたしは、拾ったボタンを机のシミに重ねてみた。そこには、ぴったりとベン図ができていた。



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