過去ログ - 藤原肇「重ねる手、重なる想い」
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13:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 09:57:13.23 ID:3NCWHtLa0

おじいさんに連れてこられた先は工房だった。

後ろに続いて、肇も入ってくる。

工房の中は何度か立ち入ったことはあったが、その時は作りかけの作品や乾燥させているもので溢れかえっていた。

しかし今日は、それら一切が綺麗に片付けられていた。



「何でもいい。何か作ってみなさい」



指で示された先には、いくらかの粘土と、轆轤が一つ。

試験、なのだろうか。

……やるしかなさそうだ。



「わかりました」



答え、上着を脱いでシャツの袖を捲った。



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