27:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:14:13.20 ID:3NCWHtLa0
ようやく、湯のみがひとつが出来上がった。
お世辞にも上手い出来とは言い難かったが、不思議と手応えがあった。
28:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:14:49.57 ID:3NCWHtLa0
しかし、
29:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:15:38.19 ID:3NCWHtLa0
「あ、あの……どうだったんでしょうか」
「よかったわね、おめでとう」
30:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:16:52.97 ID:3NCWHtLa0
「よかった……もう、急に出て行っちゃうからびっくりしたよ」
「直接言わなかったのは、恥ずかしかったのか意地だったのかはわからないけど。まったく、あの人もホント不器用なんだから」
31:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:17:43.07 ID:3NCWHtLa0
「大丈夫だ。……そっか、認めてもらえたんだな……」
「はい。本当に、よかった……」
32:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:18:53.99 ID:3NCWHtLa0
…………………
…………………
33:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:20:26.09 ID:3NCWHtLa0
「あの子も、本当に変わりました。これもPさんのおかげですね」
「いえ、自分は何も……変われたのは肇自身の強さだと思います」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:21:06.85 ID:3NCWHtLa0
「お義父さんが認めたんだもの、修行を積んで、藤原の窯を継いでもらわないと」
「あ、あの!?」
35:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:21:44.21 ID:3NCWHtLa0
「まったく、お父さんったら……あれ、Pさんだけですか?」
「あ、あぁ、おじいさんを部屋に連れて行ったよ。今日はもう寝るみたいだ」
36:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:23:32.99 ID:3NCWHtLa0
「……どうしたんですか?顔が赤いですよ?」
「えっ!?あー!いやー、俺も酔ったのかなぁ!?」
37:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:24:14.66 ID:3NCWHtLa0
「あの、Pさん」
「な、なんだ?」
38:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:24:54.12 ID:3NCWHtLa0
互いのグラスに酒を注ぎ交わす。
39:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:25:45.17 ID:3NCWHtLa0
「ねぇ、Pさん。あの言葉、覚えはありませんか?」
「えっ?」
40:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:26:12.31 ID:3NCWHtLa0
「だから、同じ言葉で、今度は私が貴方を支えたかったんです」
「……そっか」
41:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:26:47.66 ID:3NCWHtLa0
「なぁ、肇」
「なんですか?」
42:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:27:18.82 ID:3NCWHtLa0
「お手柔らかにお願いしますよ、先生」
そういってグラスを差し出す。
43:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:30:58.03 ID:3NCWHtLa0
数週間後。
東京の事務所にふたつの小包が届いた。
44:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:37:09.12 ID:3NCWHtLa0
以上になります。
肇ちゃんと『よろしく』するSSをどなたかお願いします。
HTML化依頼出してきます。
45:名無しNIPPER[sage]
2017/04/21(金) 09:46:17.78 ID:uolFZcRM0
おっつおっつ
46:名無しNIPPER[sage]
2017/04/21(金) 12:17:00.09 ID:JloU3eVkO
乙乙
47:名無しNIPPER[sage]
2017/04/21(金) 22:49:14.40 ID:RAPbWFou0
おつ
よかった
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