過去ログ - 【モバマス】白菊ほたる「総選挙。誰ひとりも、なにひとつも」
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:14:42.93 ID:SscOnQKDO
誰かといっしょの私が好きって、そう思えるようになったんです。

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2:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:17:58.02 ID:SscOnQKDO
4月も3分の2が終わって、日中はすっかり暖かくなりましたが、夜はまだ少し冷えます。
私は、街灯が照らす真っ暗な公園で、ひとりでベンチに座っていました。
私の膝上には、公園を包む暗闇とは正反対の、真っ白なルーズリーフが一枚。街灯に照らされる眩い純白と、私を嘲笑う、忌々しい薄青の罫線。


3:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:19:24.34 ID:SscOnQKDO
コンビニ帰りでしょうか、ビニール袋を手に提げたジャージ姿のお兄さんが、私を横目でチラチラ見ながら横切りました。
好色な視線でもあり、不審者を見る油断ない瞳でもありました。既に、私のような若い女の子が、ひとりで出歩いて無事でいられる時間は過ぎていますから、当然です。
お兄さんは立ち止まることなく、面倒事を避けるように、足早に公園を出ていきました。そうして、真夜中の公園には、また私ひとりが取り残されます。
私と、私の苦悩を素知らぬフリで眼前に居座るルーズリーフ。
ため息が出ましたが、果たしてこれはいったい何に対する嘆息だったのでしょうか。
以下略



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