過去ログ - 【モバマス】白菊ほたる「総選挙。誰ひとりも、なにひとつも」
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12:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:31:57.14 ID:SscOnQKDO
はじめて今の事務所でライブをさせていただいた夜、私はこの公園にいました。
ライブ後の疲れ果てた身体に鞭打って、その日のライブの反省点を洗い出し、反復して踊り直し、掠れる喉で歌詞をなぞりました。



以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:34:28.05 ID:SscOnQKDO
気がつけば私は、その日の動きを繰り返していました。
横ステップ、腕を客席に伸ばす、祈るように手を合わせる、その場で回転、ひらひらと腕を舞わす、コール・アンド・レスポンス。
ルーズリーフはベンチに置き、重石も乗せず。
横ステップ、腕を客席に伸ばす、祈るように手を合わせる、その場で回転、ひらひらと腕を舞わす、コール・アンド・レスポンス。
何故、こんなにも焦っているのでしょうか、私は。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:35:10.82 ID:SscOnQKDO
「誰かといっしょの私が好きって、そう思えるようになったんです」


15:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:36:17.47 ID:SscOnQKDO
勝ち負けも、優劣も、そうして沈んでいく芽も、添え物にしかなれない小道具も、ただひとつ頂点で微笑む女王も、競い合う友達も、夢、願い、私の行き先。
"シンデレラガールズ総選挙"、開催中です。
人の幸せとはなんなのでしょうか?
私にそれを語る資格はあるのでしょうか?
私はあの日感じた幸福を忘れずに生きていますか?


16:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:37:09.21 ID:SscOnQKDO
「そういや、この公園で、ほたるをスカウトしたんだったな」
ルーズリーフはプロデューサーさんに預けました。
結局一文字も書けずに。
「覚えてるか?」
「はい」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:39:37.09 ID:SscOnQKDO
「やめるか、選挙」
その、
言葉に、ドクン、
と、心臓の、音、が。
音が跳ねました。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:40:59.49 ID:SscOnQKDO
「私はマイナスです」
みんなには何かがある。
特技、夢、目指したい何か、自分を表現する手段。
私は不幸です。
憐れみを乞うしかない、マイナス。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:41:42.40 ID:SscOnQKDO
誰かといっしょの私が好きって、そう思えるようになったんです。
いっしょにいられる私が幸せって。
不幸の見方を変えることを教えてくれて。
一歩を見守ってくれてて。
いっしょに泣いたり、笑ったり。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:43:07.96 ID:SscOnQKDO
勝ち負けも、優劣も、そうして沈んでいく芽も、添え物にしかなれない小道具も、ただひとつ頂点で微笑む女王も、競い合う友達も、夢、願い、私の行き先。
あの日見た、夢の先。
今私が見てるのは、同じものなのでしょうか?


21:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 20:45:00.68 ID:SscOnQKDO
「逆に、なんで行けないと思う?」
「明日を信じられるようになったのは最近で……それに、頂点はひとつしかないですから……」
今の私と、昔の私。
どっちも強くて、だから引き裂かれそうで。
蹴落としたくない。
以下略



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