過去ログ - 中野有香の後輩の話。
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11:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:36:16.94 ID:M/h/fDsR0

中学に上がっても、結局はやることは変わらなかった。

朝から走り込みをして、朝練をして、学校へ行く。

学校が終わると、そのまま道場へ出て、年少部から大人の部までぶっ通しで練習。

帰って飯を食べたら、型の練習や筋トレ。

あとは風呂に入って寝るだけ。

勉強は、まぁ、得意ではなかったけれど、幸いなことにどっかの誰かのおかげで、空手だけは得意だったから、推薦という形で進路はぽんぽんと決まった。

しかし、流石に、高校にもなると、少し勉強が大変になった。

中学までは悲惨な結果の答案用紙が返ってきても、なんとも思わなかったが、今はそうはいかない。

進級がかかっているし、追試になんてなってみろ、練習時間が取れなくなる。

俺は要領が悪いから、テストの度にクラスの秀才にぺこぺこ頭を下げて教えてもらっていた。

一方で空手の方は、というと高校一年のときにインハイベストエイト。

今年は……準優勝だった。

道場長は褒めてくれたし、学校も俺だけために横断幕やら、全校生徒を集めての壮行会までやってくれた。

嬉しかったよ。

でも、なんていうかさ、決勝戦で負けたとき、いつかの敗北を思い出したんだ。

「あはは、これであたしの勝ち逃げですね」って、声が聞こえた気がした。



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