過去ログ - ヘレン「ほたる、宇宙に行きましょう!」 ほたる「へ?」
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16: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:51:22.26 ID:lIJO8+9p0
「うーんと、詳しいことはよくわからないけど、とりあえず君の所属していた事務所がつぶれてしまって、今、君はフリーの状態ってことで良いよね?」

てっきり怒られるんじゃないかと思っていた私には、予想外の言葉が返ってきました。
本当に予想外でびっくりです。



17: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:52:08.44 ID:lIJO8+9p0
「は、はい…」

なんとか返事は返せました。

「ちなみに、君はその事務所で何をしていたの?」
以下略



18: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:52:45.80 ID:lIJO8+9p0
「アイドル!それが素晴らしい!」

男の人はそう言うと、私を頭からつま先まで見始めました。
…もしかしてこれって不審者なんじゃ…?そう思っていると、突然、その男の人が言いました。

以下略



19: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:54:25.86 ID:lIJO8+9p0
その発言に、私は無意識のうちに強く反発していました。

「だめですっ!」

男の人は私がいきなり大きな声を出したことに驚いていました。構わず続けます。
以下略



20: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:55:16.76 ID:lIJO8+9p0
話していると涙が出てきそうです。男の人の方を見ると、

「うーん、不幸ねぇ…」と言いながらあごをさすっていました。

「まあ、うちの事務所には関係ないかなぁ…。ま、とりあえずうちの事務所に行こうよ!」
以下略



21: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:56:00.17 ID:lIJO8+9p0
「あ、あの…」

「いいからいいから」

話しかけてもその人は私を連れて行こうとします。強引です。強引すぎます。
以下略



22: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:56:35.25 ID:lIJO8+9p0
「ただいま戻りましたー」

男の人が扉を開けながら言います。そしてそのまま入っていきます。私もそれに続きます。

「おかえりなさい。予定よりも少し遅かったですね?…あら?Pさん、そちらの方は?」
以下略



23: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:57:32.16 ID:lIJO8+9p0
「いやー、帰り道にスカウトしちゃいました!この子、もともと所属していた事務所が倒産しちゃったらしくてですね。しかも、そこでアイドルやってたらしいんですよ。もう、即戦力ですよ!」

「…そうですか…」

その男の人、プロデューサーさんが、あまりにまくし立てて言うので、蛍光緑のスーツを着た女の人はだいぶ引き気味の状態です。
以下略



24: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:58:05.62 ID:lIJO8+9p0
「ところで、Pさん。その子のお名前は…?」

「あ、そうだ。名前。名前聞いてなかったよそういえば。」

「はあ!?聞いてなかったんですか?まったくもう…」
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25: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:58:56.67 ID:lIJO8+9p0
「ごめんなさいね?いきなりこんなのが話かけてきて怖かったでしょう?でも大丈夫。ウチは歴とした”ちゃんとした”芸能事務所だから。」

「ちひろさん、その言い方、余計怪しく聞こえますよ」

「うるさい。Pさんは少し黙っててください。…とりあえず、お名前、教えてくれる?」
以下略



26: ◆jsQIWWnULI
2017/04/25(火) 17:59:41.78 ID:lIJO8+9p0
いきなりテンポの速い二人のやり取りを見せつけられて、頭がこんがらがってきていましたが、何とか答えます。

「しら…、白菊ほたるです…」

「ほたるちゃんね。私は千川ちひろ。この事務所で事務員をしているの。よろしくね」
以下略



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