過去ログ - ヘレン「ほたる、宇宙に行きましょう!」 ほたる「へ?」
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45: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:20:09.92 ID:lIJO8+9p0
「覚悟しなさい!…それとほたる!」

さっきまで洋子さんを刺していた指が、今度は私に向けられます。

「は、はい…」
以下略



46: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:21:04.24 ID:lIJO8+9p0
「じょ、じょうろ…?でも、そんなものどこにも…」

「コレよ、コレ!」

レイナさまの手にいつの間にか握られていたのは、ただの500ミリのペットボトルでした。
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47: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:21:37.02 ID:lIJO8+9p0
「これって、ペットボトル…?」

「違う!ほら、よく見なさい!」

言われた通りによく見てみるとそのペットボトルには青いマッキーで『じょうろ』と書かれていました。
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48: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:22:16.16 ID:lIJO8+9p0
「『じょうろ』って書いてあるでしょ。なら、これはじょうろよ!」

「は、はい!」

とても強引ですけど、気迫に押されて、つい返事をしてしまいました。
以下略



49: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:23:01.37 ID:lIJO8+9p0
「アンタ、下向きすぎよ。少しは前見なさい前。そんなんだからじょうろの存在にも気づかないのよ。」

「まあ、じょうろの存在を見つけられるかはともかく、他は麗奈さんの言う通りですね。」

フフーンと髪をはねさせながら、幸子さんが会話に加わります。
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50: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:23:50.35 ID:lIJO8+9p0
「カワイイアイドルが、顔を下に向けてどうするんです?アイドルなんだから、そのカワイさを全世界の人たちに知らしめないといけないんです。下なんて向いてる暇はありませんよ。」

「そうだよ、ほたるちゃん。ほたるちゃん、可愛いんだからさ。」

洋子さんも続けて言います。
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51: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:24:34.15 ID:lIJO8+9p0
「で、でも…」

「でも、なんです?もしかして、ボクが最初に言った言葉、疑ってます?」

「え?」
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52: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:25:33.95 ID:lIJO8+9p0
幸子さんはそこでいったん言葉を切ると、いきなり私の顔を手で挟んできました。

「ひゃう!?しゃ、しゃちこさん?」

「なんで下を向いてるのかはわからないですけど、そんなのもったいないです。ボクやプロデューサーさんが認めてるんですよ?一緒に前を向きましょう。そして、世界をカワイイで支配するんです!」
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53: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:26:06.89 ID:lIJO8+9p0
「その通りよ、幸子。よく言ったわ」

バーン、という衝撃音とともに開いた扉の向こう側に立っていたのはヘレンさんでした。



54: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:26:53.10 ID:lIJO8+9p0
「今日は『ヘーイ』じゃないのね。」

レイナさまがニヤニヤしながら言います。

「フッ、愚問ねレイナ。世界は刻一刻と変化しているわ。同様に私も。それを忘れないことね。」
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