過去ログ - 小日向美穂「瞳を閉じないで、歩みを止めないで」
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5: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/04/27(木) 22:39:23.26 ID:XPJyqG6Wo
「疲れたぁ……」

 レッスンを終えて自室に帰ってきた私は靴を脱いですぐにベッドへと倒れこむ。ふかふかとしたベッドが心地よくそのまま眠ってしまいそうになるけど、流した汗が少し気持ちわるいから体を起こしてお風呂へ。

「今日も大変だったなあ……」

 東京の養成所に入って3ヶ月が経ちました。一人暮らしには慣れてきて家事も一通りキチンと出来るようになったけど、学業と養成所の両立は中々に大変です。高校も私がアイドル養成所に通っていることを知っていますけど、だからと言って課題を出さないなんてことはありませんし、養成所のメニューも毎日こなさないといけない。私が思っていた以上に、ハードな日々が続いていました。
湖を優雅に泳ぐ白鳥も水面下では必死にバタ足をしている、なんてことをよく聞くけどアイドル(まだ候補生だけど……)も全く同じことが言えるのでしょう。尤も、今の私は白鳥にすらなれていないのですが。

 それでも。ここに来る前にお父さんに買ってもらったレッスン用の靴が磨り減っていく度に一歩一歩と前に進めている気はしていました。

 苦手だったステップがスムーズにできるようになったり、前よりも表情が柔らかくなったとトレーナーさんに言われたり。

 昨日よりも今日の自分が輝けたのなら、少しでも憧れに近づけていると思うと、明日も頑張ろうって気持ちになれるんです。我ながら単純だなー、って感じますけど……えへへ。



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