過去ログ - 超能力戦争から逃げて異世界に来てしまった【キャラ募集安価】
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120:名無しNIPPER[saga]
2017/05/06(土) 21:08:10.25 ID:++Gf/xpS0
「……あれ?」

 銀髪の少年、オルタは怒りのままに振り下ろした剣が折れてしまった事を不思議に思った。

(僕が初めて決めようとした事を邪魔した報いを受けて貰わなきゃ……)

 オルタは怒っていたのだ。

 死を邪魔したリヴァリアスを、そして龍矢を。

「リューヤさん!?」

 ミリアリアが事態に気付き叫んだ。既に龍矢の手によって剣は折られていたのだが、彼女はオルタに向かって飛び出した。

「もう良いや」

 オルタは龍矢を殺す事を早々に諦めると、その場にしゃがみこんだ。

「ええっ!?」

 突然オルタを見失ったミリアリアは勢い余って、

「きゃんっ!」

 龍矢の胸元に飛び込んでしまった。

「……大丈夫?」

 超能力で痛みはないように調整したが、驚いた心を調整する事は出来ない。
 龍矢の問いかけにミリアリアは顔を真っ赤にして、

「だだだだ大丈夫! 大丈夫だから!」

 と、走り去ってしまった。

「それで……、君は何故僕を殺そうと?」

 龍矢の問いにオルタは首を傾げた。

「さぁ、忘れました」

 本当にオルタの記憶にはそれがすっぽりと抜けていた。

 すでに殺意を抱くほど怒り狂っていたオルタは死んだ。今存在しているのはエンドジエンド号で言われるがままに働いていたオルタだ。

「……そっか」

 龍矢は彼が嘘を吐いていないと判断すると、視線をエンドジエンド号に戻す。

 壊れた船は光輝き、人々の視線を釘づけにしていた。


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