過去ログ - あずき「肇ちゃんのはじめてのお相手」
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33:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:14:46.65 ID:q+4xppbV0
「一つ……よろしいですか?」

「ん、なに?」

「今のプロデューサーさんが求めているのは、アイドルの私たちでしょうか? それとも、プライベートでの私たちでしょうか?」
以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:16:53.46 ID:q+4xppbV0
「ああ、別に普段の趣味を楽しんでるのと同じ態度でいいよ。今みたいに写真撮ったりコメント取ったりするかもだけど、二人には純粋に釣りを楽しんでほしいな」

「コメント?」

「うん。なんかしら釣り上げたら、釣った時の気持ちを教えてほしい。『やったー!』とか『とったどー!』みたいのでいいから、写真と一緒にこれもSNSに記録しておこう」
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:18:57.82 ID:q+4xppbV0
話をしている最中でも、肇ちゃんの手が細かく動いていたことにあずきは気が付いた。



「ルアーの位置を、ちょっと。根掛かりしないか確かめつつ、底へ沈めて、それでいて波に揺られるようにしておきたかったんです」
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:21:04.66 ID:q+4xppbV0
そんなこんなで時間は過ぎて、もうすぐ釣りを始めて1時間にもなりそうな感じになったけど……。

肇ちゃんにアタリが一度あっただけで、未だに三人の誰も釣果を得ることはできていなかった。


以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:23:39.29 ID:q+4xppbV0
ため息をついていると、プロデューサーさんに変な説教をされた。



「結果が出ない以上、つまらないのも仕方がないさ。こんな暇つぶしが嫌なら魚を釣ればいいわけで、そこは社会の厳しい現実だな」
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:26:11.04 ID:q+4xppbV0
気のせいかな? プロデューサーさんの後ろに見えてる釣り竿が、大分しなって糸も引っ張られているような……。



「プロデューサーさんっ!」
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:27:16.22 ID:q+4xppbV0
プロデューサーさんの格闘風景を見ること、1分くらい。



「釣れたー! 釣れた、釣れたぞー!!」
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:28:21.97 ID:q+4xppbV0
「あれは確か……ウミタナゴ、でしたかね。お刺身にすると美味しいそうですが」



再び、あずきと肇ちゃんは肩を並べて海を見る。潮のにおいが鼻をくすぐってきて、朝の陽ざしが温かい。
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:31:24.95 ID:q+4xppbV0
「だいじょぶだいじょぶ! 肇ちゃんとあずきなら、この前みたいによさげなお魚釣れるって!」

「……そうですね。時間も余裕がありますし、のんびり待ちましょうか」


以下略



42:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:32:37.87 ID:q+4xppbV0
ビシッ! そんな音が聞こえそうな、力強い手ごたえがあずきの竿を震わせた。



「きっ、た、かも! これ来ちゃったかも、肇ちゃん!」
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:33:43.96 ID:q+4xppbV0
「…………あれ?」

「あら……」

「……逃げられ、ちゃった?」
以下略



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