34: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/05/06(土) 01:26:15.90 ID:vBGUfo7C0
俺にはもうわからなかった。
プロデューサーとして、幼馴染として、安部菜々の幸福を願う者として。
伝えるべき言葉が、わからない。だから。
「まだだ」
「え……」
「まだ、諦めないでくれ……」
夢は叶う、なんて無責任なことは言えない。
夢を諦めるな、なんて勝手なことは言えない。
だから、俺の口から零れたのはもっと無責任で自分勝手な、願いの言葉。
「アイドルの安部菜々を見たいんだ……!」
「菜々さんが歌って踊って、綺麗な衣装を着て、ファンに囲まれて笑う姿を見たいんだ」
「幼い頃からの夢を叶えて、幸せだって微笑む菜々さんを見たいんだよ」
歌って踊れる声優アイドル、安部菜々の一人目のファンとしての願望だった。
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