過去ログ - 沙綾「好きです////」有咲「へっ!?//////」
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7: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/07(日) 01:48:05.79 ID:IlFFOpT9O


顔を上げると、有咲はキーボードに目を向けたまま。


「……そりゃあ気づくって。別に気にすることじゃねえ。

 あいつ、絶対そんなに深く考えて発言してねーよ。

 考えたことをそのまま言ってるだけだから、こっちが考えるだけムダ」


「あー……まあ、それは分かってるんだけどね。

 ただ、そんなに私、匂いしてるのかな……って思っちゃって」


「私は全然わかんねー。香澄の嗅覚は犬並みだからな。

 初めて会った時、沙綾の家がパン屋だって気が付いたのは、香澄だけだったじゃん?」


言葉も、言い方も。全部が全部、私に気を遣ってくれている。

――本当に、優しいんだから。


「……フフッ。ありがとね、有咲」


「っ!! 別に、そんなんじゃねえっつーの! ったく沙綾はホント……ああもう暑い!

 ちょっと飲み物取ってくる!」


そう言うと、有咲は蔵を出て行ってしまった。

……可愛いな、有咲は。彼女と話していると、どういうわけか元気が湧いてくる。


彼女の言う通り、余り考え込んでも仕方がない。ドラムを叩いて、全部忘れよう。



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