過去ログ - 沙綾「好きです////」有咲「へっ!?//////」
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8: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/07(日) 01:52:02.24 ID:IlFFOpT9O


――ふと足音が聞こえたような気がして。

顔を上げると、階段状に積み重なった棚の上に、香澄が立っていた。


「……聞いてたの?」


「……うん、何か、聞こえちゃった」


先程の会話を、全て香澄に聞かれてしまったのだろうか。

もしもそのせいで、香澄が今、少しでも負い目を感じているとしたら……。


「ごめんね香澄、全然そんなんじゃないから。私の思い違い。ドラム叩けばすぐに――」


次の瞬間、香澄の身体が私に密着した。

階段から下りてきた彼女が、突然私に抱き着いたのだ。


「かっ、香澄!?」


いきなりの出来事に、心臓の鼓動が高鳴っていく。

蔵の密室に2人きりで抱き合っているという状況を意識してしまったせいか、顔が熱くなってくる。


「えへへ……いい匂い」


耳元で囁かれ、彼女の甘ったるい声が私の脳を蕩けさせる。

今の私は、耳まで真っ赤になってしまっているに違いない。




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