過去ログ - フレデリカ「緑色の目をした怪物」
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31: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2017/05/08(月) 22:36:18.10 ID:1Emvc07i0
菜々「あの……結局あの怪物はなんだったのか聞いてもいいですか……?」
芳乃「嫉妬を食べる怪物……と言っていましてー」
モバP「ああ、そのとおりだ」
モバP「人の心に住み着き、生まれる嫉妬を食べる怪物があの怪物の正体だ」
ほたる「嫉妬を……」
まゆ「……じゃあ、フレデリカさんも?」
フレデリカ「……」
モバP「そして、その嫉妬を作るために怪物はあらゆる手段を使う」
モバP「今回の一連の事件も、フレデリカの中の嫉妬を増幅させるための手段だ」
菜々「えっと……部屋を荒らしまわるのがですか?」
モバP「ああ」
菜々「それが嫉妬とどうつながるんでしょう……」
フレデリカ「……あのねー」
フレデリカ「暴れ終わった後、怪物にずっと言われてたんだー」
フレデリカ「『お前が私に取り憑かれなければこんなこともなかったのに』」
フレデリカ「『全部お前のせいだ』……ってねー」
菜々「な、なんですかそれ!?」
菜々「悪いのは全部取り憑いてきたその怪物じゃないですか!」
フレデリカ「……そうだよねー」
フレデリカ「でもねー、フレちゃん、ずっとそんなこと言われちゃってたから、もうわかんなくなっちゃって」
フレデリカ「きっと自分のせいなんだって思うようになっちゃって」
フレデリカ「自分が嫌になったり、苦しくなったり、憎くなったり、暗い感情でいっぱいになっちゃってね」
フレデリカ「それで、思っちゃったんだ」
フレデリカ「どうして、自分だけ……って」
フレデリカ「ほかの人はこんな気持ちになってないのに、どうして自分だけ……って」
菜々「……!」
フレデリカ「……きっとこの気持ちを怪物は食べてたんだよねー?」
モバP「ああ」
モバP「あの怪物は確かに嫉妬を食べる怪物だった」
モバP「しかし、その嫉妬を作るために罪悪感を利用したんだ」
モバP「独占欲から生まれる嫉妬じゃなく、平和に暮らす他人を妬むような嫉妬を作るためにな」
朋「……ほんっとに悪趣味な奴ね」
モバP「ああ」
モバP「……ただ、そのほうがあの怪物にとっては楽だったんだろうな」
モバP「いちいち心を探って嫉妬になりうる対象を探すよりは、自分から嫉妬せざるをえない状況に追い込む方が」
朋「……」
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