過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:07:58.21 ID:KJCAM6rl0



あの日から、仕事に対して幾分前向きになれた気がする。

「ちょお千川さん! これ見てや、すごない!?」

外回りの営業から戻った俺は扉を雑に開け、事務所へ飛び込む。
肩を一度びくりと震わせてから、千川さんの呆れたような目がこちらを向いた。

「……もう、プロデューサーさん。ドアは静かに開けてください、驚くでしょう」

「んな細かいことはええねん。ほらほら見てくれやこれ」

「細かくありませんし……ち、ちょっと、押し付けてこないでくださいちゃんと見ますから!」

三ヶ月を過ぎて研修期間は終わり、そろそろ自分で仕事を取って来るように、という訓示が俺にくだった。今までは事務所に寄せられたオファーからクラリスさんに合いそうなものを適当に回してもらっていた。

そんな俺の、初営業の成果。

「……合同ライブのひと枠ですか」

「凄ない? 初めての営業やで? 俺」

「ギリギリ及第点ですね」

「うっそやん。手厳し過ぎやろ……」

「あ、うそうそ、冗談です。凄いと思いますよ」

「やんな! おどかすなやもう」

「隣部署の〇〇さんは初営業で武道館の単独ライブもぎ取ってきましたけど、それは黙っておきますね」

「おう黙っとけや。言っとるやんけ。そんなバケモンと一緒にすんな?」

鬼アシスタントの千川さんはあまり良い反応をくれなかったが、翌日、レッスンのために事務所に寄ったクラリスさんは素直に喜んでくれた。

「他の出演者の方々に迷惑をかけないよう、頑張らないといけませんね……」

「せやね。でもまあクラリスさんならいけると思うで」



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