過去ログ - 【ミリマス】ファーストキスは突然に【みななお】
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7: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/23(火) 21:49:46.51 ID:McRNmRV4o
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【奈緒の記憶の欠落部分】

 あの時奈緒が口にしたのはウーロン茶ではなく、食事中の話の流れで美奈子が持ってきた紹興酒。
 唇に向いた自分の目線をごまかすことばかりに意識が向いていた奈緒には、その独特の匂いも、美奈子の止めようとする声も入らなかったようで、そのままぐいっと飲み干してしまったのである。
 酒に慣れていない奈緒がそんなものを飲んでしまったものだから、一気にばたんきゅーというわけだ。

 翌日がオフであることを知っている美奈子は、早朝に仕込みがあって音も立つ佐竹家に止めるよりも、奈緒の家まで送っていくことを選択し、なんとかかんとか奈緒の部屋、その奥にあるベッドまで奈緒を連れて行くことに成功した。

「奈緒ちゃん、ベッドだよ〜」

「ん〜、美奈子〜」

 意識が戻りつつあるのか、美奈子の名前を呼びながらも、身体に力が入らずにそのままベッドに横たえられる奈緒。
 しかしその手は美奈子の手をしっかりと握ったままだ。

「困ったなぁ、これじゃ帰れないよー……」

 とは言うものの、つながれた手を見つめる美奈子の手は嬉しそうに細められている。
 だがニコニコとしたその笑顔が次の一瞬、驚きに染まる。



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