過去ログ - 夢野「強くてニューゲーム……って、ウチなのか?」ch.2-2『ダンガンロンパV3』
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802:名無しNIPPER
2017/06/05(月) 20:18:53.40 ID:JLWuWnRT0
「・・・弟が・・・」

「何?」

「弟が待っちょるんよッッ!!」


服を掴まれている東矢さんは海偽君を両手で突き放し、距離をとる。
そこで気づいた。東矢さんの顔は、以前の活発な彼女のものとは違っていた。
泣いていたのだ。彼女の泣き顔を見るのはこれが初めてだ。


「・・・やっぱりそこに行き着くんだね?君の大切な人っていうのは、君の弟君のことだった。・・・そうだね?」

「・・・ああそうっちゃ。ウチの動機は弟のこと。・・・動機をもらったんやけぇ、誰かを殺しにかかるのはおかしいことやない!」

「いや!君が雨野林檎君を殺さずとも・・・!!このまま殺人が起きなければ、モノクマも[ピーーー]に殺せなかったはずだ!君は殺人を起こす必要など」

「その考えが甘いほっちゃ!!」


彼女の言葉に、朝霧さんは口をつぐむ。


「・・・みんなおかしいんよ・・・!なんでそんな話を信じるほ!?モノクマなら飽きたらすぐに[ピーーー]可能性だってあるやんか!動機を提示して何も起きんやったら・・・『コロシアイが発生しなかったからもう殺しちゃったよ』とか、平気な顔して・・・!新しい動機を持ってくる可能性だってあったやん!どのみちコロシアイを防ぐことは出来んやった!なら今コロシアイを起こして弟を守る方が、アンタらみたいに平和なフリして檻の中で過ごすよりずっといいと思った・・・!」


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