過去ログ - 善子「堕天使ヨハネのとある梅雨の日」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 05:06:20.67 ID:AYYR2z1Ho
「雨がふらなくてよかったじゃない」

 ここぞとばかりに言ってやると、ずらまるはまた例の頑固な顔になってジトッと私をみてくる

「だから農家のひとがこまるずら」

「それに梅雨は雨がふらないとだめなの」

 楽しそうに青空ランチを満喫しておきながらまだこんなことをいう
ずらまるは本当に頑固でうんざりしてしまう

「みかん食べるずら?」

「はい?」

 ずらまるはみかんをつまんで私に向けてくる

「おいしいずらよ?」

 そらあんたがみかん好きだから当然でしょと私は呆れる

「私はみかん嫌いなの」

「知ってるずら」

 なんのことなしにずらまるはそう言う
 ひとの嫌いなものを知っててすすめるなんてなんてひどい人間なの
 ずらまるはみかんの手をひっこめずに、

「みかんのおいしさを伝えたいずら。それに栄養も豊富だよ?」

 あんたにとってのみかんのおいしさとやらが私にとってのまずさだとどうしてわからないのかしら


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