過去ログ - 【デレマス】元・クールPと堀裕子の話
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◆hAKnaa5i0.
[saga]
2017/06/30(金) 12:23:10.65 ID:EJIj/W+V0
私たちは小さなライブを何度も開き、あちらこちらへ営業を何度も行なった。
彼女はなかなか人気があるアイドルになっていった。
堀裕子は根がまっすぐな子だ。
その日、堀裕子は握手会を終えて事務所に戻ってきていた。
彼女は頭を抱えていた。
私は心配をして声をかけた。
「ユッコ。何を唸っているんだい? 梅干しを食べたような顔をしてるけど」
「むむ…プロデューサー…実は学校の課題が終わらなくて…」
「なるほど。それは大変そうだね」
「それはもう!」
「うんうん。それじゃあ、私は帰るから事務所の電気は消して行ってくれよ。それじゃあ」
「待ってくださいよ!!」
「なんだい?」
「勉強を教えてください!!!」
「ストレートな要求だね」
「だ、駄目ですか…?」
「このままじゃ…このままじゃ…進級出来なくなってしまうかもしれないんですよ…」
「もしそうなったら。高校生活が1年長く楽しめるね」
「あ、そうですね」
「うん。これで解決だ」
「なるほど」
「それじゃ」
「じゃなくて!!! なんかそれ違いますっ!」
「気づいてしまったか」
「お願いしますよプロデューサー!」
堀裕子は帰ろうとする私の背中に抱きついて、引き止めてきた。
そのまま何度か頭突きをしてきた。
私は彼女を少し叱った。
しばらく堀裕子の勉強に付き合ってやった。
「へへ…いいですね。こういうのも♪」
「課題で苦しむことが?」
「違いますよっ!!」
堀裕子は機嫌が良かった。
しかし、むくれた。
私は彼女に数学を教えた。
堀裕子は理解しようという気持ちがある子だった。
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