過去ログ - 【モバマス】菜々「アイドルを目指した理由」
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3: ◆rTvFomYy1A[sage]
2017/07/30(日) 01:34:00.10 ID:l7TXRxPy0
でもそんなことしたって男子たちは笑って馬鹿にしてきたんです。でも当たり前ですよね、当時のナナはそんなレベルだったんですから。
でもまだ小さかったナナはそれがショックで、泣きながら逃げ出したんです。
よくわからないまま走って、気が付いたら夕日が沈んでいて。気が付いたら辺りは暗くて帰り道もわからない。
どうしようって思ってたらどんどん不安になっていって、その時肩を叩かれたんです。
「そこの君、こんな遅くに一人でどうしたんだい?」って。
驚きながら振り返ると、クラスの男子とほとんど背丈が変わらないくらいの男の子がいたんです。
その男の子に泣きながら帰り道がわからないって言ったら、
「なら一旦僕の家までおいでよ。そうすれば誰かが教えてくれるはずさ」って言われたんです。
まあ今思えば危ないですけどね。まだ小さかったナナは素直に男の子に着いて行って、
その着いて行ってる間になんで泣いてたのかとか聞かれたことを素直に答えて、
だんだんやっぱり私は可愛くないのかななんて言ったのかな。そうしたら男の子がこっちを見て
「君は可愛いよ。きっと君のお友達たちは恥ずかしいから馬鹿にしたんだよ」なんて励ましてくれたんですよね。
そうこうしてる間にその男の子の家まで着いて、待っててと言われて待ってたら家から珍しい服を来た女性が出てきたんです。
その女性に自分の家の住所を伝えると、女性はニッコリと優しい笑顔でご案内しますって言って私と手をつないでくれて、
あっという間に私の家まで案内してくれたんです。そのまま私の家のインターホンを鳴らして、事情を説明してくれて、
私のお母さんとかがお礼を言ったりとかしてたのは覚えています。
その女性が来てた服がメイド服で、今思うとナナがメイド喫茶でバイトしてたのは憧れもあったのかもしれませんね。

そのあともテレビの女の子たちに憧れて真似をしてたナナはその女の子がアイドルって呼ばれてることを知って、
小学校の作文で夢はアイドルになることですって書いたり、一生懸命歌の授業で頑張ったりし続けました。
そうこうしてて、ある日。ちょっと隣町まで出かけて遅くなった帰り道でした。
前に助けてくれた男の子と偶然出会ったんです。とりあえずこの前のお礼を伝えて、あれから一生懸命アイドルを目指してるって話をしたり、
とにかくその男の子のおかげで馬鹿にされても頑張り続けてるって話をしたんです。
「そっか。君ならきっとアイドルになれるよ。そんなに一生懸命なんだもの」って返してくれて。
なら男の子は私にとってのプロデューサーですねって笑いながら言ったんです。
「プロデューサーか。ならいつか君をトップアイドルとして全国の人に教えないとね」って冗談めかして言ってくれたんです。
そのあとはどんな話をしたかよく覚えてません。でもすっごい嬉しかったのだけは覚えています。
それがきっと、私がアイドルを目指してずっとずっと頑張り続けてきた切欠なんだと思います。
残念なことにそれからはその男の子と再会することはできなくて、家を探したんですけど見つからなかったんです。
でも小学校を卒業して、中学生になってもナナはずっとアイドルを目指して頑張り続けました。
いつかテレビに出て、あの男の子に私はアイドルになれたんだよって伝えるために。


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