過去ログ - 青年「サイバーパンクから」少女「異世界転生?」
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1:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:06:29.43 ID:pzHcTKk1O
※初投稿。実験的作品。
※名前付きキャラ注意

西暦2188年 

西陽経済特別市―



管理局員<<目標は栄街区久大路B-2区画を南東方向に逃走中。至急応援要請、送レ>>

管理局員<<S2-27、目標には即時『終了』命令が出ています。速やかに任務を遂行されたし。送レ>>

管理局員<<S2-27了解、猟犬ハウントドッグ-1、BM-3使用許可済み。送レ>>

管理局員<<猟犬-1、BM-3使用許可了解。目標発見次第、速やかに『終了』する。終リ>>

スラム街

少女「ハアッ…、ハアッ…!、…ハアッ、ハア…」

青年「大丈夫か?無理しないほうがいい。」

少女「ハァ…ハァ…、平気、このくらい…。捕まったら、『終了』されちゃうから…わたしも、あなたも…」

青年「君まで巻き込むことはなかった。僕だけなら逃げることができたのに。」

少女「それ…、本気で言ってる? あなただけを置いて逃げるなんて、今更できっこない。」

青年「どこへ逃げる?この街の危機管理レベルは5分前にレッドに引き上げられた。外部への入出場は完全に監視され、規制されている。」

少女「…」

少女「あなたの力ならできると思うわ。あのゲートを…あの壁を越えられるかもしれない。どうせ『終了』されるのなら…たとえ分の悪い賭けでも、少しでも可能性があるのなら、それに賭けたい。」

青年「やってみよう。できる限り君を助ける。こうなったのは僕のせいだから…」

青年「待って。誰か来る。管理局員でも公安局員でもないみたいだけど、見つかれば危険。」

少女「こっちへ!」

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2:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:07:25.06 ID:pzHcTKk1O
男1「今日はやたらマッポの数が多いじゃねえか。なんだってまた。」

男2「どっかのバカが誰かを殺っちまったんだとさ。ソイツがこの区画に逃げ込んだんだってニュースでやってたぜ。おかげでこっちは商売あがったりだ。こう管理だの公安だのにうろうろされるんじゃ、客なんか寄り付きゃしねぇ。みんな家の奥に引っ込んじまうぜ。」

男3「今時何を理由に難癖つけてしょっ引かれるかわかったもんじゃねえしな。ここらでローラーかけるついで、売人だの違法業者だの、不法就労者だのの摘発も兼ねてるんだろ。」
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:08:13.16 ID:pzHcTKk1O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

公安局員<<発見!目標発見!>>

青年「しまった!」
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:08:47.31 ID:pzHcTKk1O

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:09:28.07 ID:pzHcTKk1O
マイ「…?、ここは一体どこかしら…? 空が高いわ。周りに何の建物も見当たらない…」

ヤン「周りに生えているこの植物…イネ科の植物に見えるけど、僕のデータベースではわからない。ススキみたいだ」

マイ「イネカだかススキだか知らないけど、とにかく街の中にも外にもこんなだだ広い草原のある区域があるなんて聞いたことないわ。バーチャル空間かしら?」
以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:10:22.75 ID:pzHcTKk1O
ヤン「一つは僕らが「気絶」している間、何者かが僕らを地球外まで運んできた説。そんなことをする理由は不明だし、ここまで大気組成や風景が地球に酷似した惑星は、僕のメモリーには存在しないけど。」

マイ「私だって聞いたことないわ。人類は月のテラフォーミングで精一杯だし、有人宇宙航行はどんなにがんばっても現段階では火星の近くまで行って帰ってくるのがせいぜいなのに。」

ヤン「あるいは、この世界は僕の疑似記憶から構成された、あるいは君の深層心理が見せている幻覚という説」
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:11:34.15 ID:pzHcTKk1O
ヤン(『終了』…『終了』か。マイも自分も、あの時点で、あの街において『終了』されるべき対象だった。)

ヤン(いや、もしかしたら自分たちはすでに…。しかし、そうだとすると、マイはともかく僕が『ここ』に存在する理由が不明だ。)

ヤン(形而上学的世界において僕が…「人工知能YN-2552XA」が自立思考をもって存在するこの事象…理解不能。)
以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:12:11.22 ID:pzHcTKk1O
マイ「それにしても――きれいな景色。」

ヤン「きれい?」

マイ「うん。まるで教科プログラムの中にでてくる歴史映像みたい。あれは日の出っていうのよね?太陽が東から昇るアレでしょ?生で見たのは初めてだわ」
以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:14:22.04 ID:pzHcTKk1O
マイ「何か見えてきたわ。ベルケ村というのはあれかしら」

ヤン「800m先に人体反応。マイ、どうする?」

マイ「うーん、管理局の人間とかだと厄介ね…でも、流石に、このワケのわからない状況について少しでも手がかりが欲しいわ」
以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:14:53.33 ID:pzHcTKk1O

農夫「…おや?あんた達、見慣れない顔だね?」

マイ「あの…すみません、私たち道に迷ってしまって、ここがどこなのかわからないんです。」

以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 09:15:47.35 ID:pzHcTKk1O
マイ「なんというか、気さくと言えば聞こえはいいけど、無警戒な人だったわね。素性の知れない人間をそんなに簡単に信頼してもいいものかしら。」

ヤン「さあ。それよりも気になったのは…」

マイ「ええ、あの人、西洋系ね。西陽では珍しいわけじゃないけど」
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 17:55:51.26 ID:uB+gzxaoO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マイ「あれが村の中心街のようね」

ヤン「本当に20世紀ドイツの地方都市のような外観の建物が多い…いや、建物の様式年代から言えば、それこそ17、8世紀の…」
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 17:56:58.31 ID:uB+gzxaoO

シェンケの前

マイ「ここね。早速…」

以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 17:57:34.67 ID:uB+gzxaoO


ヤン「1銀貨というとどのくらいの価値がありますか」

ヘレーデ「え?なぜそんなことを?」
以下略



15:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 17:58:13.61 ID:uB+gzxaoO
マイ「(いや、落ち着け、落ち着くのよヤン。こんなこともあろうかと私はバッテリーパックを2個もってきている!)」

ヤン「(でもそれもずっとというわけにはいかない。僕のバッテリーは後4日しか持たない計算になる。)」

マイ「(節電モードなら?)」
以下略



16:名無しNIPPER[sage]
2017/08/05(土) 17:58:44.96 ID:uB+gzxaoO
ヤン(食料、宿泊、身の安全の確保、ついでに僕の活動の維持が保障され、張りつめていた緊張が解放されたことで、疲労が一気に表面化したか。無理もない。)

ヤン(人間…特に成人前の女性というのは肉体的にも精神的にも危ういものだ。いままで完全管理社会の中で生活し成長してきたマイならなおさらその傾向は強いはず。)

ヤン(その原因となった僕がそうした危惧をもつのは矛盾というものかもしれないけど…)
以下略



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