218:名無しNIPPER[saga]
2017/10/04(水) 00:12:34.02 ID:i1qDrOtc0
そんななか、私はある人と出会いました。
その人は綺麗な毛並みの犬を連れていました。あとで訊いたら血統書付きと言っていました。
白いコートと紫色のマフラー。初めて会ったのはちらちらと雪が舞う冬の日でした。
その人は何事にもまっすぐで、いろんなことに後先考えずに取り組むような人でした。
どこかへ踏み出すことに、相応な理由なんて必要がないように見えました。
その人にはみっつの口癖がありました。
明日死んだとしても後悔がないように生きたい。
初めから答えがないと生きていけないようにはなりたくない。
がんばってる人のことは心から応援してあげたい。
利己的なような、利他的なような。
けど、その人らしい、と思いました。
──だからでしょうか。
いつからか、私の中に恋に似た感情が芽生えました。
今になって考えてみれば当然のことだったのだと思います。
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