227:名無しNIPPER[saga]
2017/10/04(水) 00:22:22.15 ID:i1qDrOtc0
【こいめすくなめかため】
「で、どうしてラーメン屋なんですか」
「そりゃもちろん、私が食べたいからだよー」
すぐ隣を歩く胡依先輩は、さっきから相も変わらず上機嫌だ。
時々鼻歌が混じる。何の曲ですか? と訊くと、昔よく聴いた曲、と返された。
雨上がりの街は閑散としていた。
時間も時間だ。会社帰りのリーマンが通るには早いし、学校帰りの学生が通るには遅い。
それでも、駅に近付くにつれて街灯の数は増え、車の行き来する音がけたたましく鳴り響くようになった。
先輩に連れられるがままに駅近くのコンビニに寄ってヨーグルトとプリンを買うのを眺めていた。
「白石くんは、今日楽しかった?」
んーっと大きく伸びをしながら彼女は言う。
「難しかったです」
「そゆこともあるよ」
「……でも、がんばります」
「ふふふ、そりゃ嬉しい」
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