229:名無しNIPPER[saga]
2017/10/04(水) 00:23:51.31 ID:i1qDrOtc0
なぜ部活の先輩とふたりでラーメンを食べているのかは食べている間ですら謎だったが、いろいろ教えてもらった手前頼みを無下にはできないのだと結論付けることにした。
ラーメンははっきり言って微妙だった。
胡依先輩は好きみたいだったけど、替え玉まで食べていたし。
「べつに自分は何時に帰ってもいいですけど、先輩は大丈夫なんですか?」
「大丈夫って?」
「ご両親とか」
ぷっ、と彼女は吹き出した。
「私、こう見えて一人暮らしなんだよね。
だから、いつ帰っても変わらないよ」
「そうなんですか」
「タワーマンション! セキュリティ完備! 最上階にはシアタールームもあるよ!」
話を聞くと、どうやら彼女の家は郊外の住宅地にあるようだった。
まあ、どうりで。気を抜くといつも寝てるような人だから、始発ぐらいの心持ちじゃないと起きれないのか。
駅に戻ってくると、定期入れをバッグから取り出してから、「また明日部室でね」と彼女は言った。
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