736:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:19:49.56 ID:YvRDjLe80
俺は答えないまま部屋に上がる。
ベッドは大荒れだった。
掛け布団、落ちてる。枕、抱きしめてる。奈雨、半分床に落ちてる。
こいつ寝相悪すぎだろ、と思いつつ彼女の身体を揺する。
規則正しい呼吸音が聞こえる。
寝息ですらそれっぽく思えてしまう。
しているときは顔が近いけれど、緊張とかでそれどころではない。
だから、こうして無防備な姿で彼女を見ると、いつもとは少し違って見える。
思わずぱしゃり。
最近はシャッター音が聞こえなくてよろしい。
横流しはしません(断言)。
彼女はなかなか起きなくて、その場にいると昨日の焼き増しになりかねないと感じて、上半身も床に落としてみた。
「へやっ」と声がする。どんな鳴き声。かわいいけど。
持ち上げてベッドに戻す。
身体が軽いといろいろ楽そうだ。
そうこうしているうちに、彼女はぱちりと目を開ける。
「おはよ」と声を掛けると、眠たげな表情で「おはよ」と返事される。
「起こしにきた」
「……おはよ」
目をごしごし擦る。声は甘ったるい。
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