過去ログ - 追われてます!
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743:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:28:03.35 ID:YvRDjLe80

「お兄ちゃんは、これとこれのどっちが好き?」

 質問がわかりやすい。選んできて、と言われないのはすごくありがたい。
 自分の服のセンスについては沈黙せざるを得ないが、彼女から提示される二択ならぎりぎりいけなくもない。
以下略



744:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:29:25.34 ID:YvRDjLe80

「先輩ってこういう服似合いますよ」

 奈雨を待っていると、零華が近くにあった服を俺の前に出してきた。

以下略



745:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:31:57.09 ID:YvRDjLe80

「詳しく! 詳細ぷりーず!」

「落ちつけよ」

以下略



746:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:32:45.70 ID:YvRDjLe80

「ほう」

「……ほう?」

以下略



747:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:33:25.47 ID:YvRDjLe80

「水音がですね、ぴちゃぴちゃって。
 わたしはしたことないのでわからないですけど」

「試しに耳塞いで歯をカチカチやって見てください。よく響きますから」と言われてその場でやってみると、たしかに音が鮮明に聞こえる。
以下略



748:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:34:21.46 ID:YvRDjLe80

 そんな顔をされては、俺は気まずくなる。

「もうやっちゃだめっても言われた」

以下略



749:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:36:33.30 ID:YvRDjLe80

【帰り道】

 お昼時になって、最上階にあるレストラン街で食事を済ませる。

以下略



750:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:37:14.32 ID:YvRDjLe80

「このあとどうします?」

 と歩道橋についたところで零華は言う。
 奈雨とともに俺を見て首をかしげている。二人とも今日はずっと休みだといっていた。
以下略



751:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:38:24.91 ID:YvRDjLe80

 そう言いながら俺を見て、数秒後にその横を見る。
 奈雨は何かに気付いたようで「ああ」と首を縦に振る。

「お兄ちゃん、佑希いま家にいる?」
以下略



752:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:40:11.88 ID:YvRDjLe80

 互いの求めるものを押し付けあって、ほどほどのところで満足して、それでいいんじゃないだろうか。

 彼女が俺に求めるものがそれであるなら、今の関係でも構わない、と思う。
 彼女の体温を感じるだけでも、俺は充分に安心することができる。
以下略



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