764:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:18:49.20 ID:YvRDjLe80
【焦点】
人混みを避けるために、高架下の商業施設に向かう。
零華に半ば引っ張られるようにして、適当に付設のそれっぽいカフェに入ることにした。
一息つける所ならどこでもよくて、それでこの施設にはここしかなかった。
「あの、わたし買ってきますから席取っててください」
言って、彼女は二人がけの小洒落たソファーの席を指差す。
ひとつだけ絶海の孤島のようにポツンとあるものだから、お客さん誰も座らないんじゃないかな、くらいにも思ってしまう。
「あそこでいいの?」
「あそこしか空いてないので」
言われた通り見渡すと、たしかに他の席は全て埋まっていた。
老若男女人数問わず、パソコンを操作したり本を読んだりしている。
「アイスコーヒーでいいですか?」
「うん」
それだけ訊くと、さっさと行けと手をしっしっと返される。俺は虫とかなんですかね。
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