765:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:19:55.79 ID:YvRDjLe80
零華を待っている間に、部活のグループラインに少し遅れる旨を連絡する。
胡依先輩から「大丈夫だよ!」とすぐに返信がくる。反省したのかもしれない。
ふう、とため息をつく。
上着を羽織っているには暖かすぎる室内、近くのスピーカーから流れるゆったりとした音楽、カフェ特有のあまったるい匂い。
もうちょっと人の入りの少ないところならなおいいのだが。
戻ってきた零華は、二人ぶんの飲み物が乗ったトレーをテーブルに置いて、少し動けば肩が触れそうな程の位置に腰を下ろした。
お金を、と思って荷物から財布を取り出そうとしたが、手でそれを制される。
「さっきと昨日のお返しです」と。
「そういえば、学校行くんじゃなかったのか」
俺からの問いかけに、彼女は「ああ」と笑う。
「よく考えたら、学校行ってもやることないじゃないですかー」
「たしかに」
「奈雨ちゃんとふたりっきりは正直心躍りますし大歓迎なんですけど、
学校までの距離を往復するのはめんどいですし、このまま帰ろうかなーと思いまして、先輩を待ってました」
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