過去ログ - 追われてます!
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766:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:20:29.28 ID:YvRDjLe80

「……待つ必要ある?」

「いや、わたしの買ったもの持ったままですし」

以下略



767:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:21:10.48 ID:YvRDjLe80

「それで、採点結果は?」

 問うと、彼女はうーんと唸った。

以下略



768:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:22:01.34 ID:YvRDjLe80

 いやそんなことないだろと愛想笑いをしようとしたが、顔の筋肉がうまく動いてくれない。

「気を悪くさせたならごめん」

以下略



769:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:22:52.83 ID:YvRDjLe80

「今更ですけど、わたしは猫かぶりで性格が悪いです」

「……いきなりどうしたの?」

以下略



770:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:23:42.31 ID:YvRDjLe80

「奈雨ちゃんと先輩が一緒にいるのをそばから見ていると、ちょっとだけ違和感を感じます」

「……」

以下略



771:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:24:18.99 ID:YvRDjLe80

 まだ数回しか会っていない子にさえ、あっさり見透かされてしまっている。
 ……違う、俺が自分で見せつけていたのだろうと思う。

 俺はとっくの昔から気付いていて、きっと誰かにそのことを糾弾されたかったのかもしれない。
以下略



772:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:25:01.68 ID:YvRDjLe80

 思わず声を失った。
 その瞬間だけ世界が止まってしまったかのように思えた。
 秋風さんに言い当てられた時と似ている。核心をつかれてしまった。

以下略



773:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:25:47.94 ID:YvRDjLe80

 ──私なんかより、白石くんの方がよっぽど優しいよ。
 ──白石くんはシノちゃんに頼ってほしそうにしてる。

 胡依先輩の忠告はこういうことだったのだと思う。
以下略



774:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:26:39.97 ID:YvRDjLe80

 俺は違う。そういう優しさは持ち合わせていない。
 一度彼女を頼ったらどんどん駄目になってしまう自分を見ることが怖いから、あらかじめ優しい自分を装っているだけだ。

「奈雨ちゃんのことを本当に妹としてしか見ることができないなら、きっぱり拒絶してほしいんです」
以下略



775:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:27:20.90 ID:YvRDjLe80

 その名前が出たのは意外だった。
 何かがあるのだろうとは思っていたけれど、とにかく驚いた。

「あの人は、自分のことばっかり。それが他の人を傷付けるだなんて、微塵にも思ってない」
以下略



776:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 23:28:11.11 ID:YvRDjLe80

「もちろん、知ってましたよ。
 でも、先輩経由で佑希先輩まで伝わるとわたしとしては面倒なので、嘘をつかせてもらいました」

 全く知らなかった、と。
以下略



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