942:名無しNIPPER[saga]
2018/01/10(水) 14:16:11.94 ID:LnmL9/o10
「きっとさ、シノちゃんが絵を描き続けてきたことだけは、仕方のないことじゃないと思う」
それは、初めに私が言った言葉。
退屈を紛らわすための代替可能なものだと嘯いてしまった。
943:名無しNIPPER[saga]
2018/01/10(水) 14:16:54.68 ID:LnmL9/o10
「描きたいって気持ちさえあれば、どんなものだって描ける」
先の夜に部長さんから告げられた言葉を、そのまま復唱した。
944:名無しNIPPER[saga]
2018/01/10(水) 14:17:23.12 ID:LnmL9/o10
訊ね返すやいなや、小さな吐息が耳をかすめる。
ぐっと身体全体にかかる力が強くなる。私だけでなく、多分彼女も緊張している。
「私のために、絵を描いてほしい。
945:名無しNIPPER[saga]
2018/01/10(水) 14:18:11.27 ID:LnmL9/o10
「シノちゃんは自分の名前が嫌いって言ってたよね」
「はい」
946:名無しNIPPER[saga]
2018/01/10(水) 14:19:00.75 ID:LnmL9/o10
「こより先輩」と私は覚えてる限りで初めて彼女の名前を呼んだ。
「……ん」
947:名無しNIPPER[saga]
2018/01/10(水) 14:19:53.59 ID:LnmL9/o10
【SS-\/Gypsophila】
「この感情に意味なんてない」
948:名無しNIPPER[saga]
2018/01/10(水) 14:20:30.39 ID:LnmL9/o10
学校では、ピリピリした空気が流れているように感じました。
それまでは、平気だったのに……きっと、埋めてくれるものは、何もないとわかっていたから。
クリスマスの日に、私は縋るような想いで、彼女と出会った場所に向かいました。
949: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/01/10(水) 14:22:25.99 ID:LnmL9/o10
今回の投下は以上です。
950:名無しNIPPER
2018/01/17(水) 17:01:07.03 ID:1+rKicUi0
続き楽しみに待ってます。
951: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/01/21(日) 23:45:29.52 ID:/XS0scxr0
読んでくれている方がどれほどいるかはわかりませんが、書き進めているのでしばしお待ちください。
展開の都合上ではあるのですが、矛盾や齟齬が生まれないように、ある程度カタがついてから更新します。
あと、恐らくこのスレでは収まりきらないと思います。
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