962:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 17:53:35.29 ID:bbAsJ8Or0
「外でいちゃいちゃしてたとか……」
「さすがにないと思いますけど」
「どうして?」
「え? いやどうしてって……」
胡依先輩との夜の会話が頭によぎって、でもあれから彼女がどういう行動を起こしたのか、はたまた起こしていないのか、今このときに起こしているのかについては聞いていなくて、答えに窮した。
「なんというか、東雲さんは見かけ通りの硬派ですけど、胡依先輩は誰がいてもおかまいなしだから、わざわざ二人きりになる必要はないんじゃないですか」
「ああ、うんうん。……なるほどね」
ただの適当な出まかせに納得されてしまった。
「胡依ちゃんはその、逆に見られてる状況の方が燃えるってタイプだよね」
「いやそこまでは言ってないです」
「教室で、みんなの前で抱きつかれたり、みんなから見えるように手を繋いできたりとか、胡依ちゃんは何かとスキンシップが過剰なとこあるから」
「惚気ですか?」
「でも、それもどうせ昔のこと……」
元恋人に未練タラタラの想いを寄せるような言い草と佇まいは、どことなく哀愁を感じさせる。
胡依先輩……やはり罪な人。この人は彼女が語った好み通りの女の子のはずだし、二人ともどちらかといえば温厚なタイプなのに、どうして喧嘩してしまったんだろうか。
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