972:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:01:57.37 ID:bbAsJ8Or0
「でも仮にツンツンだとしてもかわいいから許せちゃうんだな、これが」
「ツンツンもしてないです」
「そんなに睨まれながらだと説得力に欠けるなあ……」
「……」
もはや何を言っても返されてしまいそうな気がする。
立ち位置がおぼつかなくなるくらいなら黙っていようと目を伏せたところで、
「さて」と狙いすましたように部長さんは呟いた。
「もう学校戻る?」
「……どちらでも」
「実際問題あんまりゆっくりもしてられないし……どうしようね」
とは言うものの、部長さんの手提げ鞄には液晶タブレットが入っていて、
目と鼻の先にはスタンドに取り付けられたいつものよりも大画面のものがある(併せて何円くらいするのだろうという疑問は──すごく高そう)。
だからきっと、部長さんは自分の都合ではなく、私の都合を気にしてくれている。
部室には、当然人がいる。
未来くんと、ソラくんと、萩花先輩となうちゃんももしかしたら。
1002Res/840.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。