過去ログ - 【よるのないくに2】ルーエ「護られること」
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◆NDEcT.ClS.
[sage saga]
2017/09/11(月) 01:33:02.19 ID:3HeMAZN30
その後も二人は幾度も剣を交えた、それが終わったのはルーエがついにオーズをまともに握れなくなるほど
疲労が積み重なった時であり、その時にはさすがのミュベールも息をかなり荒くしていた
しかし息を荒くしながらもその表情はかなり満足げであり、逆にルーエの表情は暗く沈んでいた
結局ルーエの剣がミュベールを捕えることは一度もなく、全敗であった
ミュベール「…負けて悔しいのは当然だが、落ち込み過ぎるなよ」
ルーエ「すみません、ミュベールさん…」
ミュベール「あくまでこれは訓練の一環だ、そのために私はお前の守護の力で護られているのだからな」
二人が向かい合い互いに剣を交えていた理由、それはルーエの訓練の為であった
ミュベールに対し自分の力を見て欲しいとルーエが志願してきたのである
そのため互いにルーエの特殊な力である守護の力を使い、万一まともに斬撃を受けても
大事にならぬようにしていた
ほとんど実戦に近い形式で向かい合えたのはこのためである
ミュベール「負けてもあまり塞ぎこむな、バネにしろ、少なくともあいつはそうしていたぞ」
ルーエ「あいつって…」
ミュベール「ああ、アルのことだ」
アル…ルーエの大切な幼馴染であり、ミュベールの元部下でもあるアルーシェのことだ
普段は天然気味ながら直情的で無鉄砲な性格のアルに振り回されながらも
ルーエは彼女のそんな素直で裏表のないところが好きであったし、信頼していた
だからこそルーエは彼女を護りぬくと心に誓っていたし、できることならばずっと傍にいたかった
そのためには強く──とにかく強くあらねばならなかった
だからこそルーエはミュベールに挑んだのだが、結果はこの通りである
ルーエ「アルは…勝ったんですよね、先輩に…」
ミュベール「ああ、完敗したよ」
苦笑しながらもあっさりとミュベールが答える
しかしその顔はどこか嬉しげであった
ルーエ「…何故、そんな顔が出来るんですか?」
ミュベール「…最初は私も悔しかったさ、あいつが私を超えて、もう私は必要ないのではないかとさえ思った」
ルーエ「…」
ミュベール「だがな、あいつと話しているとまだまだ危なっかしいと言うか昔と変わらないというか…」
少し呆れたようにミュベールが言う
ルーエもそう感じていた
アルは変わらない、昔よりはるかに強くなった今も無鉄砲でいつもひやひやさせられる
だからこそ今でもルーエは護りたいと思うのだ、自分より強くなってしまったアルであっても
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