949:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/15(水) 23:45:50.05 ID:V0sj96NBo
「ちょちょちょ……ちょっとタンマ!」
そう言って、ポテトから逃げるように、体を引く。
慌てるアタシを不思議そうに見つめながら、
莉嘉は、行き場を失ったポテトをパクリと口に咥えた。
「お姉ちゃん、どうしたの? なんか変だよ?」
その上、アタシを心配するような事まで、言ってくる。
「莉嘉、アンタ……プロジェクトの解散に関して、どう思ってるの?」
自然と、口調が強くなる。
だって、莉嘉はシンデレラプロジェクトを本当に大切にしてる様に見えたし、実際にそうだったと思う。
家でも、プロジェクト内での出来事を楽しそうに……本当に、楽しそうに語ってた。
それなのに……この反応は、何なんだろう。
「へっ?」
わかんない。
アタシ、莉嘉が何考えてるか……わかんないよ。
「チョー寂しいよ」
莉嘉は、そう言って、シェイクを飲んだ。
「……でも、もう決まっちゃってるんだもん」
そして、ほんの一瞬だけ、悲しげな表情を見せ、
「――だったら、カッコカワイク! パーッと、最後まで楽しみたいじゃん☆」
そんな悲しみを吹き飛ばす程の、笑顔を浮かべた。
顔の横のピースサインが、驚く程キマってる。
「カッコイイじゃん、莉嘉」
アタシが心配する必要なんて、どこにも無かった。
莉嘉は、アタシが思ってる以上に、成長してた。
それに気付かなかったのがちょっぴり悔しくて……でも、それ以上に嬉しい。
ああ……ヤバい、テンションアガってきた。
「トーゼン!」
アタシの妹は、
「アタシは、カリスマJCアイドル、城ヶ崎莉嘉だからね☆」
サイコーだ!
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