594:名無しNIPPER[sage saga]
2018/03/08(木) 00:52:55.70 ID:xvc8i5yBo
・ ・ ・
「ふふっ、うふふっ!」
ホテルに帰り着いて、何をするでもなく、ベッドに飛び込んだ。
とても……とても、幸せな気分で。
「ドレスが……!」
焦る声が聞こえたけれど、聞こえない。
だって、もう大切な役目は終えたドレスだもの。
私達と一緒で、もう大きな仕事は終わったの。
お仕事に大きいも小さいもないなんて、誰かが言ってた気がするけれど。
「ふふっ、ドレスって、どれっす? うふふっ!」
とっても飲みやすい焼酎で、あれならしょっちゅう飲みたくなっちゃう。
お料理も美味しくて、栄養のバランスも、りょうり・つ、出来ていそう。
デザートは、愛する人たちと、アイスを食べて。
あとはもう、考えを練るまでもなく、寝るだけだと思うの。
「……今、着ているやつ」
彼が、呆れ顔でこちらを見ている。
もう、そうじゃないでしょう?
「よろしくお願いしまーす♪」
これは、貴方が選んだドレスでしょう!
責任をもって、脱がせるまで、しっかりやりなさい!
「……」
彼が、右手を首筋にやって、仕方ない人だ、と呟いた。
私は、それはお互い様じゃない? と返す。
「……ふふっ!」
「……くっくっ!」
二つの笑顔が、重なる。
靴は脱ぎ捨て、裸足になった。
これから、二人っきりの時間―ー
――あ、待って! 先にシャワーを浴びたい!
待ってったら! うふふっ、もうっ!
おわり
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