393:名無しNIPPER[sage]
2017/11/20(月) 23:52:25.04 ID:Pfdjp9MCo
「……」
「……」
彼は、無言で私の状態をチェックしている。
泣いている私にハンカチを差し出したのも、プロデューサーとしての性だったのだろう。
けれど、今気になっているのはポケットにしまったハンカチの処遇です。
代わりのものを買ってお渡しするので捨ててください……その、流石に恥ずかしいので。
「……」
チェックが終わったのか、彼は膝立ちの状態から立ち上がり、中腰になった。
泣いてしまったのは私の自業自得だけど、鼻をかむ必要は無かったと思うの。
だから、そこに関しては文句を言っておかなくちゃ。
「……柔軟剤」
「? 高垣さん?」
私のつぶやきに、彼の動きが止まる。
「柔軟剤入りのハンカチを使う、自由なんざ要りません」
「……」
あっ、違う。
前から考えてた駄洒落を言えるタイミングだと思って、間違えちゃった。
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