600:名無しNIPPER[sage]
2017/11/24(金) 21:38:10.13 ID:5h7LlnG4o
私は立ち上がり、ゆっくりと彼女へ向かっていった。
その間にも彼女に特筆すべき反応は一切なく、ただ、机の上の一点を見続けていた。
視線の先には、今後予定されているシンデレラプロジェクトの企画書が並んでいる。
彼女が、どの点に注目しているのかわからない。
だが、彼女は今、必死で戦っているのだ。
アイドルとしての自分を必死に頭の中に思い描き、
脱糞してしまった情けない自分と必死に戦わせているのだ。
その戦いを応援するのが私のプロデューサーとしての役目であり、
邪魔をする事など出来はしない。
――パブリュッ。
……どうやら、まだ全てを出し尽くしてしまった訳ではなかったらしい。
だが、彼女の顔には微塵の動揺も見られないし、むしろ、堂々としているとさえ言える。
これも、ひとえに彼女がアイドルだからこそ成せる業。
ステージに立つ前の彼女もこんな顔をしていただろうか。
いや、今は考えるのは辞めておこう。辞めておくべきだ。
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