過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 21
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913: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2018/01/21(日) 21:10:15.77 ID:N96rTWRR0
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QB「風見野に帰るのかい?」
杏子「折角許可までもらってきたとこだけどな、ムカつく奴が出てきたから興醒めしちまった」
QB「……またトラブルかい? ほどほどにしてほしいんだけどね」
怒りを鎮めるためにまた小腹を満たしながら、杏子はキュゥべえを睨みつける。
……『お前が契約するから悪い』と言いたげな目だった。
QB「どうだい? 今日話してみて、あすみのことは」
杏子「……まだどうとも言えないね。ガキみてーな見た目とは裏腹、あいつはあたしと同じ、模範的なまでな『魔法少女』だよ」
QB「それなら好印象ということかい?」
杏子「理解できるし説教することもない、話せないことはないってことだ」
――本当はそれが一番気を抜けない。それが杏子の本心だった。
青臭い新人やお節介な巴マミとは違う種類の『気に入らない』感情。それを抱くのは当たり前でもあった。
杏子(……だったら、自分もそう思われてんだろうな)
杏子(これはきっと、同族嫌悪ってやつだ)
これでは自虐だ。杏子はそう思うと、それを紛らわすように更に手に持っているものに齧りつく。
杏子「それに…………」
QB「どうしたんだい?」
……杏子は午前のやりとりを思い出すと、ゾッと寒気を感じて肩を抱く。
杏子「なんでもない。……ちょっと邪な気を感じただけだ」
QB「邪な気? 魔力の反応はないようだけど?」
杏子(……やっぱ話が通じないとこあったわ。つか、もう話したくねえ――――)
――感情を知らぬ獣はまだどこか理解できなさそうにしているままであった。
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