970: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/11/21(水) 00:33:36.41 ID:9DHmfQD5O
勇者「異変。魔物か」
狩人「それだけではない。彼女は魔術も使えた。医療行為が主だったと言える」
勇者「患者にはどうしてたんだ。人見知りなんだろ」
狩人「隠れて活動していたのだ。人見知りな上に、人前に出るのが苦手だったからね」
狩人「当時は街の外れに住んでいた。極力、他人と関わろうとはしなかった」
勇者「そんな人間がどうやって患者を治療するのか想像出来ねえな」
狩人「相談を受けて薬を処方する、と言うのが殆どだったよ。調合した薬だ」
勇者「薬? 魔術で治した方が早いだろ」
狩人「勿論だ。だが、以前から魔術による治療に懸念を抱いていた人々はいた」
狩人「彼女自身も魔力依存を問題視していてね。魔術に頼らない医療が望ましいと考えた」
勇者「へえ、色々やってたんだな」
狩人「いずれは魔術に頼らない時代が来るとも話していたよ。それこそが進歩なのだと」
勇者「(どこかで聞いた台詞だ)」
狩人「しかしながら、先程言ったように人見知りでね。彼女なりに素性を隠して活動していた」
勇者「出来るのか、そんなこと」
狩人「相談を受けて断り、その後に薬を調合し、翌日には家に届ける。勿論、姿は見せない」
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