過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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12:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:11:40.76 ID:sXivYPE/0
どうせやること無くてヒマだし、誘われるがまま近くの喫茶店へ。
奢りでいいって言うから、本当に遠慮無く注文しちゃったけど大丈夫かな?
「東京には、一人で来たのかい?」
二つ目のケーキに手をつけようとした時、唐突にその人は切り出した。
何であたしが東京モンやないって分かったのかを聞くと、その人は笑いながら――。
「駅ビルを物珍しげに眺めながら東京ばな奈を頬張る東京人を、俺は見たこと無くてさ」
完全にお上りさんやん、あたし。こんな初対面の人にも見透かされるワケだ。
「ウチは新しいアイドルの卵を随時探していてね。
君みたいな可愛い子に入ってもらえると、非常にありがたいのだけど」
あたしが可愛い? ――ふ〜ん?
「そうは言っても、あたしより可愛いコなんていくらでもいますよね?
何であたしに声をかけたんですか?」
ちょっとカンジ悪い質問だったかな? でも、実際そうだし。
その人は困ったようにハハハと笑い、うーん、と頭をポリポリ掻きながら、こう言った。
「ティンと来たから」
「はぁ?」
馬鹿にしとるん? って思った。
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