過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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13:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:13:09.36 ID:sXivYPE/0
 有名な芸能事務所らしいし、こういう人のインスピレーションは確かなのかも知れない。

 でも、あまりに適当すぎない? あたしが言えた話じゃないけどさ。

 ひょっとしたら、適当な業界人を騙るナンパヤローかも。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:16:12.54 ID:sXivYPE/0
 席に座り直したあたしを相手に、彼は話を続ける。

「もちろん、いつまでも無償という訳ではないよ。
 三ヶ月程度、体験コースというものがあって、そこに候補生として入会すればの話だ」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:19:18.43 ID:sXivYPE/0
「――は?」
 男の人の目が点になる。


 別にあたしは守銭奴であるつもりも、食い意地張ってるつもりも無いんよ?
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:21:17.81 ID:sXivYPE/0
 で、書類を揃えようと週末日帰りで実家に帰って、父さんとも相談して――。

「あ、アイドルってお前――」
「ふふ〜ん。大手の事務所にスカウトされたんだよー、あたし♪」
「ユーチューバーとかじゃないんよな?」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:27:54.01 ID:sXivYPE/0
 契約当日、事務所の前であたしを待っていたのは、勧誘してきた人――プロデューサーさんって人と、隣にはもう一人。

 それはもう、めっちゃくちゃキレーな女の子が。


以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:29:25.80 ID:sXivYPE/0
「はい、塩見さん。今のところもう一度やってみましょう」

 えぇ、今のあかんかった!?

 あたしだけ前に立たされて繰り返し発声練習。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:31:38.49 ID:sXivYPE/0
 でも、あの人の事を悪く言ってばかりはできない。

 何せ346プロは、期間限定とはいえ、東京でのあたしの生活をほぼ全面的にサポートしてくれている。
 このまま三ヶ月間、あたしにご飯を食べさせるだけというのは、事務所にとっては詐欺みたいなもんだ。

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:33:12.72 ID:sXivYPE/0
「一言で言えば、トップアイドルになるためね」

 速水奏ちゃんは、あたしの質問にサラッとそう答えた。

 へぇー、そうなんだ。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:34:29.90 ID:sXivYPE/0
「あぁ〜――ってキミ、おざなりな回答してるんやん!」

 奏ちゃんはまた手を口元に添えた。
「ごめんなさい。悪気は無かったのだけれど」
「悪気は無いで済まされたら警察いらんよ?」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:36:29.34 ID:sXivYPE/0
「大した理由は無いよ?
 プロデューサーさんに、「生活の面倒見てやるからアイドルやらん?」って言われたから」

 休憩中なのに、変に体力使って喉が乾いちゃった。
 ペットボトルを取って、ぐいっと一飲みして息をついていると――。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 10:39:56.86 ID:sXivYPE/0
「意外だったわ」
 奏ちゃんは、口をぽかんと開けてあたしの話、ていうか愚痴? を聞いてくれてた。

「周子は歌もダンスも、入りたての子とは思えないくらいすごく上手だから、もっと高い意識でアイドルを目指していたのだとばかり思ってた」

以下略



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