過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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134:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:30:23.17 ID:sXivYPE/0
 765プロか。


 確か、女性のプロデューサーが一人いたのは記憶している。

以下略



135:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:31:13.15 ID:sXivYPE/0
「志を同じくする人にお会いできて嬉しいです。それも、あなたのような大手のプロデューサーに」

 彼は逸る気持ちを抑えられない様子で、勢いよく右手を差し出した。

「ですが、ウチも弱小のままで終わるつもりはありません。必ず追いついてみせます」
以下略



136:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:32:07.96 ID:sXivYPE/0
 しかし、翌朝出社した瞬間、面倒を押しつけられた。

 サマーフェスの会場設営工事の進捗状況を確認してくるよう、課長が俺に命じたのだ。

 件の打合せなど、課長に報告しなきゃ良かった。
以下略



137:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:34:03.81 ID:sXivYPE/0
 現場に着くと、どうやら猛スピードで工事が行われているらしかった。

 ドスの効いたオジサンの怒号がそこかしこで聞こえる。

 完全に俺、来た意味無いなコレは。
以下略



138:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:35:55.78 ID:sXivYPE/0
 写真を適当に何枚か撮って、その場を後にする。

 結局、20分くらいしかいなかった。

 直帰しても良いが、せっかくだし昼飯時まで時間を潰そうと、駅前の喫茶店に避難する。
以下略



139:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:36:46.40 ID:sXivYPE/0
 なんでも、今日どうしても話したい事があるので、午後のレッスンに来てほしいとのことだった。

 あまり気は進まないが、断る理由も無い。

 了解した旨を伝えると、彼女は電話口で例の猫みたいな笑い声を上げた。
以下略



140:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:38:31.88 ID:sXivYPE/0
 昨日チビさんが頼んでいたカツ丼セットの大盛りを頼んだ事を、今激しく後悔している。

 味は悪くないが、お腹のもたれっぷりが凄まじい。

 別段勝負するような時でも無ければ、量で喜ぶような歳でもないのに。
以下略



141:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:40:07.20 ID:sXivYPE/0
 差し入れのペットボトルは、そこまで彼女達に喜ばれなかったようだ。

 一ノ瀬さんは、もっと辛いのが良かったという。辛い飲み物って、例えば何だ?

 城ヶ崎さんと宮本さんはすごく喜んでくれたけれど、世界一美味しいとか絶対宮本さん適当な事言ってる。
以下略



142:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:41:23.60 ID:sXivYPE/0
 こういうものの善し悪しは分からないのだが、贔屓目抜きに、おそらく彼女達のレベルは非常に高い。

 破天荒な振る舞いや派手な見た目だけでない、ちゃんとチヤホヤされる理由があるのも頷ける。

 そう思っていると、突然トレーナーさんが宮本さんを叱った。
以下略



143:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:44:00.79 ID:sXivYPE/0
 彼女達の意図は分かる。

 曲がりなりにも、彼女達のプロデューサーを3、4ヶ月勤めてきた。

 彼女達はステージの度、お互いに何かしらのドッキリ――彼女達は“ジョーク”と呼んでいるらしい――を用意し、当日にそれをぶちかます。
以下略



144:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:44:59.89 ID:sXivYPE/0
 とりあえず了承し、レッスンを続ける彼女達を残し、事務室へ戻る。

 パソコンを付け、メールチェックをしている間も、頭の中はドッキリの事で持ちきりだ。

 面倒な役割を押しつけやがって、うぅむ――ドッキリ、ドッキリ――。
以下略



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