過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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139:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:36:46.40 ID:sXivYPE/0
 なんでも、今日どうしても話したい事があるので、午後のレッスンに来てほしいとのことだった。

 あまり気は進まないが、断る理由も無い。

 了解した旨を伝えると、彼女は電話口で例の猫みたいな笑い声を上げた。
以下略



140:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:38:31.88 ID:sXivYPE/0
 昨日チビさんが頼んでいたカツ丼セットの大盛りを頼んだ事を、今激しく後悔している。

 味は悪くないが、お腹のもたれっぷりが凄まじい。

 別段勝負するような時でも無ければ、量で喜ぶような歳でもないのに。
以下略



141:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:40:07.20 ID:sXivYPE/0
 差し入れのペットボトルは、そこまで彼女達に喜ばれなかったようだ。

 一ノ瀬さんは、もっと辛いのが良かったという。辛い飲み物って、例えば何だ?

 城ヶ崎さんと宮本さんはすごく喜んでくれたけれど、世界一美味しいとか絶対宮本さん適当な事言ってる。
以下略



142:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:41:23.60 ID:sXivYPE/0
 こういうものの善し悪しは分からないのだが、贔屓目抜きに、おそらく彼女達のレベルは非常に高い。

 破天荒な振る舞いや派手な見た目だけでない、ちゃんとチヤホヤされる理由があるのも頷ける。

 そう思っていると、突然トレーナーさんが宮本さんを叱った。
以下略



143:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:44:00.79 ID:sXivYPE/0
 彼女達の意図は分かる。

 曲がりなりにも、彼女達のプロデューサーを3、4ヶ月勤めてきた。

 彼女達はステージの度、お互いに何かしらのドッキリ――彼女達は“ジョーク”と呼んでいるらしい――を用意し、当日にそれをぶちかます。
以下略



144:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:44:59.89 ID:sXivYPE/0
 とりあえず了承し、レッスンを続ける彼女達を残し、事務室へ戻る。

 パソコンを付け、メールチェックをしている間も、頭の中はドッキリの事で持ちきりだ。

 面倒な役割を押しつけやがって、うぅむ――ドッキリ、ドッキリ――。
以下略



145:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:47:22.71 ID:sXivYPE/0
 ――気分を落ち着かせるため、屋上でタバコを吹かしながら思案する。

 案の定、良くない事だった。それもだいぶ。


以下略



146:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:49:49.78 ID:sXivYPE/0
 サマーフェスの勝敗は、視聴者とフェスの来場者、346グループの役員らの投票により決する。

 そして、346役員の1票が持つ重みは、視聴者分の何百倍、あるいは何千倍にもなるのが実態だ。


以下略



147:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:51:42.88 ID:sXivYPE/0
 一部の輩の気まぐれで、人の行く末など簡単に狂わされる。

 いつだって割を食うのは下っ端。カーストの底辺だ。

 この会社に限った話じゃない。これまでにも、同じような事を何度か経験してきた。
以下略



148:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 15:52:52.48 ID:sXivYPE/0
 彼女達は賢いから、いっそ本当の事を言ってあげた方が良いだろうか?

 いや――城ヶ崎さんは曲がった事が嫌いそうだから、絶対納得しないだろう。ダメだ。


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